今日は曇りから弱い雨へ。
蒸暑さすら感じる夜を迎えた佐賀市。
今日はこれを。
「かちかち山」(笑)
うちの子供たちは寝る前に本を読みます。
読みますと言っても親が読むので聞いているのですが。
今日、4月に4歳になった息子くんが持ってきた本。
かなり久しぶりに持って来ました。
娘が小さな時にも読んでいたのですが、
どうも話に違和感が。
あらすじは、
静かにつつましく暮らしていたお爺さんとお婆さん。
悪い狸が畑を荒らす。
お爺さんが捕まえ家の柱に縛り付け夜に狸汁にでもしようかと畑へ。
狸はお婆さんに改心したふり。
縄をほどいてもらった狸は、
お婆さんに噛み付き蹴飛ばす。
腰を痛めて寝込んだお婆さんをみて、
お爺さんは山に薬草を取りに。
途中でうさぎに会い事情を話す。
うさぎは狸を懲らしめることを約束し、
狸に枯れ草を背負わせ火を。
やけどを負った狸に唐辛子入り味噌を薬とだます。
山を降りた狸に魚を取ろうと自分は木の船。
狸は泥の船。
沈み行く泥の船からなんとか逃げ出した狸は、
二度としないと逃げ出す。
狸が悪さをしなくなったお爺さんとお婆さんは幸せに。
私の記憶では、
狸は騙したお婆さんを婆汁に。
狸はお婆さんに化けお爺さんはその婆汁を。
受け入れられない現実に寝込むお爺さん。
それ効いたうさぎは、狸征伐を決心。
狸にやけどを負わせ、
効くと騙した薬でさらに患部を悪化させ。
それでもうさぎを疑わない狸。
そして最後、
沈み行く泥船から助けを求める狸にオールで止めを刺す。
そんなお話。
確かに残酷。
私の心に残っていたのは、
許されない事をした者は、
例え疑うことを知らずとも(善の心があろうとも)、
最後はやはり許されない。
おとぎ話は残酷。
現実はさらに残酷。
世の東西を問わずおとぎ話が残酷なのは、
良く知られた話です。
私が思い出すのは、NHK FMで放送されていた、
「グリム幻想 女たちの15の伝説」
古井 由吉氏作。
声の出演が草野大悟氏と吉田日出子さんで、
これがまたさらに幻想感を駆り立てる声。
さらに構成が秀逸で、
前段、物語の朗読。
後段、2人で語る物語の感想。
そして最後に流れる森田童子の歌。
ラジオから流れる完璧な異空間。
20年以上前のラジオでしょうが、
未だに覚えています。
良質なラジオを聴きながら、
今日は発泡酒ではなくビール(苦笑)
1度お暇な時にご視聴を。