さがの日々

佐賀市で暮らす筆者の主に食に関するブログです

チブサン古墳

今日も曇り。

次第に雲ははれ、

青空の見られた佐賀市

風は強いものの暖かさも。

今日は仕事が休みでこちらまで。

「チブサン古墳

熊本県山鹿市にある装飾古墳

近くにはオブサン古墳、鍋田横穴群等。

その装飾古墳を見に。

まずは、山鹿市内観光と言う事で八千代座に。

以前行った嘉穂劇場と同じく歴史ある芝居小屋。

ちょうど公演が行われており見学は不可。

この界隈も歴史を感じさせる雰囲気ある空間。

昼時でもあり、

近くの「天琴」に行くもこの掲示。

うむむ。

その後「熊本県立装飾古墳館」へ。

大変立派な建物。

周辺は岩原古墳群と共に公園になっており、

非常にゆっくりした時間の流れを感じさせます。

館内は装飾古墳の実物大レプリカや装飾品が並び、

普段見ることが出来ない装飾古墳内を体感できるように。

説明によると全国約500の装飾古墳の内、

約200弱が熊本県内にあるという事。

また佐賀県内でもかなりの出土が見られるとの事。

驚き。

その後「オブサン古墳」へ。

今から約1500年前に造られた古墳

入り口の両側に突堤と呼ばれるつきだした部分が特徴の一つ。

大変きれいな造形。

1部鉄格子でふさがれていますが、内部も見学可。

西郷さんの戦った西南戦争では、陣地となったとの事。

と言う事でいよいよ「チブサン古墳

近くの「山鹿市立博物館」に行き見学したい旨伝えると、

100円で内部見学が可能。

10:00と14:00に実施しているとの事で14:00は私1人。

係りの方の先導で古墳まで。

夏休みや休日には、関東等からも、

かなりの見学者がいるとの事。

分厚い扉を開けると、

コンクリートの階段、かなりの湿気。

行き着くとさらに扉があり、

底を開けると、狭い入り口の先がガラス窓。

内部は照明に照らされかなりの広さ。

そして朱が印象的。

内部撮影不可。写真はレプリカ

もっと色あせた感じだと思っていましたが、

今から1500年前の絵には思えないほどの現実感。

中央に見られる円形模様が女性に見立てられ、

「チブサン」の名が付いたとの事ですが、

私にはそう思えず、目のような気が。

それはともかく係りの方が、

その横にあったであろう石に

もっとすばらしい何かが書かれていたのでは。

そう夢想するとおっしゃっていたのが印象的。

片面4枚あったであろう石板。

1枚欠損。

かなり以前から開口部が開いていたとの事で、

副葬品等ほとんど見つかっていないそうですが、

確かにすばらしい何かがあった気も。

ちなみに彩色されているのは、

「石屋形」と呼ばれる石棺。

もともとは今は何もない手前側にも、

同様な石板があったのでしょう。

チブサン古墳そのものが、

子供達の遊び場になったりモグラ穴からの冠水で、

かなり崩れてきているとの事。

個人的には閉館日以外毎日行われている内部見学も、

ゆくゆくは年数回になる気が。

帰りに川沿いに広がる「鍋田横穴群」へ。

岩肌は阿蘇溶岩。

これに横穴を掘りお墓に。

今から約1400年前の話。

61基ある横穴のうちの12基の外壁には、

色々なモチーフの装飾が。

この中で、最も規模が大きいものがこの27号墓。

こちらは川沿いの公園となっており、

横穴群のほぼ最初にこれが。

実際、人物像以外は良く分からないほど風化していますが、

様々な武器が掘り込まれているとの事。

そのレプリカは「熊本県立装飾古墳館」に展示。

他の横穴も風化しているもののまさしく祠。

この先もおそらくあの世。

古代の遺跡というものが、

想像以上に保護されていない現実を痛感。

また想像以上に古代の遺産が残っている事実も。

今度は佐賀の装飾古墳でも。


熊本県立装飾古墳館

一般:410円

大学生:250円

中学生以下:無料

熊本県山鹿市鹿央町岩原3085番地

9:30~17:15

月曜日及び年末年始休館