さがの日々

佐賀市で暮らす筆者の主に食に関するブログです

観世音寺

今日は曇りから弱い雨。

夕方からはまとまった雨となった佐賀市

気温は高めで日中15℃前後。

寒さもひと段落。

今日は仕事が休み。

前々から気になっていたこちらへ。

観世音寺 かんぜおんじ」

福岡は太宰府に位置し、

太宰府政庁の東隣に隣接した古寺。

創建は白鳳元年(661年)といわれ、

完成したのは約80年後の天平18年(746年)

当時は、大門・中門・五重塔・金堂・講堂等を有した、

西日本随一の大寺院だった模様。

広い地域共有の駐車所から伸びる参道。

木々の緑と直線で本堂(講堂)へ。

本堂は江戸時代に黒田藩が再建したものとの事で、

当時を偲ぶものは、梵鐘(ぼんしょう)

この梵鐘自体には銘文がありませんが、

ほぼ同一の鐘が京都妙心寺にあり、

そちらには、698年鋳造とある事から、

それに近い製作年代が推定できる日本最古の釣鐘。

同一のものが京都・妙心寺にもあるとの事で、

かなりロマンを感じさせる話。

しかし時代の流れと、

歴史的価値を感じさせない自然な形でそこに。

何とも言えない淡く強い青。

引き込まれそうな色。

その先には、大きなコンクリートの建物。

観世音寺宝蔵」があり、

平安時代から鎌倉時代にかけての仏像13体展示。

すべて重要文化財との事で撮影不可。

中はエアコンがなく外より低い気温。

さらに薄暗く独特の雰囲気。

またどれもかなり大きな仏像で精巧な作り。

ただ残念なのはその展示方法。

1959年に完成した「宝蔵」は、あまりにも簡素。

コンクリートと仏像は似合わないと改めて。

500円も取るのですからぜひ新舎を。

私が興味惹かれているのは、

この鐘や仏像以上にこの話。

世界遺産法隆寺観世音寺より移築された」

私が心を寄せる「九州王朝説」

倭国とは九州なのだと。

これを唱える古田武彦氏もこの説。

事実はどうであれ、

ここ観世音寺も完成当時は、

今の法隆寺と同様な感じだったのだろうと思うと、

知らない過去は未だここに。

今日想った事。

月曜日の午後でしたが、

境内には、5〜8名程度の参拝客。

参拝と言うより見学と行った感じで私もそのひとり。

仏教や仏像に興味はなくとも、

「遠い昔」

そこに想いを寄せている方が多いのかも。

未来への想いが閉ざされている印象の今では。

観世音寺には12世紀前半の作と言われる、

5メートル級の大きな馬頭観音像。

この像は、恐ろしい形相をしており、

その頭には字の通り馬を載せています。

これは馬が草をむさぼり食うように,

人の煩悩を食べ尽くして救済する意味との事。

私は神も仏も信じませんが、

この像を彫り、

この像に願った人々の気持ちは分かる気が。


観世音寺宝蔵

大人500円

高・大生300円

小・中学生150円

福岡県太宰府市観世音寺5丁目

092-922-1811

9:00〜17:00