さがの日々

佐賀市で暮らす筆者の主に食に関するブログです

監視デフォルト社会 映画テクストで考える

今日も晴天。

暖かで穏やかな日中だった佐賀市。

 

今夜は月食。

 

今日の仕事終わりはこちら。

監視デフォルト社会 映画テクストで考える

2004年1月19日発売の新刊。

佐賀市立図書館より。

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監視社会などと言うと、40歳以上の方にはソビエトのイメージ。

共産国家と言い換えても良いでしょうが、

国が強大な権限で個人を監視・管理するイメージ。

オーウェルの「1984年」

強圧なビッグブラザーの前にひれ伏す個人。

自由もプライバシーもなく徹底的に監視・管理されるデストピア。

 
1984 Apple's Macintosh Commercial - YouTube

しかし、現実はそんな分かりやすい「監視社会=悪」

ではなかったと、6つの映画を通じて。

 

紹介されている映画はどちらかと言えば、一般的な映画ではないので、

分かりやすい例えでは、私企業のFacebook、Twitter。

それらSNSを個人が「主体的」に受け入れている事実。

 

「膨大な個人情報を、何らの強制も抑圧も強いることなく、

 利用者自身の選択に任せるかたちでいとも容易に収集・分析・蓄積」

 

「権力よって強要される「陰鬱な監視」とは趣をまったく異にする、

 市場を舞台とした「楽しい監視」

 

「人々は自己の利益や快楽を求めて、自ら進んで監視へと身を投じていく」

 

「楽しく集められた膨大な個人情報を、NSAが秘密裏に収集していたスキャンダル」

 

考えさせられる捉え方。

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朝日新聞デジタル

さらにエピローグは「DJポリス」

もう遠い記憶となってしまった、ワールドカップ出場を決め日の渋谷の街頭。

巧妙な話術により群衆を誘導した警察官。

 

警察とは、国家権力の具体化であり暴力が認められた行政機関であり、

「優しく、楽しく、オモシロいのであれば、

 たとえそれが潜在的な暴力をはらんだ存在であろうと、

 歓呼して迎え入れてしまう「わたしたち」

 

 「権力によって監視され体よく管理されている当人が、

    自ら進んでそれを受け入れるだけでなく、

    監視/管理の担い手への称賛さえ惜しまない」

 

「少々冷静に考えれば

 いささかさ倒錯しているようにさえ思えるこの奇妙な事態こそ、

 イマドキの監視のおぞましさが強烈に感じ取れる」

 

「監視」という言葉と少々異なるイメージ。

大きな「何か」に見られている事で安心する国民性。

性善説的国民性。

スノーデン氏の件やウクライナとはまるで異なる日本という国家。

我が国はやはり特殊。

そしてそこに大きな意味。

そんな気が。

  


監視デフォルト社会 映画テクストで考える

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