さがの日々

佐賀市で暮らす筆者の主に食に関するブログです

鶴田被告に懲役5年判決

今日は大変寒い1日。

朝方には雪も見られた佐賀市

東北を中心にかなりの積雪模様。

明日、平野部でも雪の予報の出ている佐賀市

今日はこの話を。

鶴田被告に懲役5年判決

佐賀県で初めて行われた裁判員裁判

あまりにも「さが的」と言いますかせつない事件。

簡単にまとめれば、

家族に対し日常的に暴力を振るっていた息子(30歳)を、

父親(60歳)が殺し5年間放置していた事件。

家庭では、元妻、母等に過度な暴力。

どうしようもなく殺害を決意。

佐賀新聞には、3日間の公判の様子が詳細に。

特に昨日の論告求刑、最終弁論はせつな過ぎる内容。

以下記事より抜粋。

弁護士から被害者(息子)に対して何かとの問いに。

「申し訳ありません。息子に謝るしかありません。

息子は悪い事もしていましたが、私にとってはかわいくて、

かけがえのない跡継ぎの1人息子でした」と、肩を震わせ、

涙ながらに謝罪した。

女性裁判員はハンカチで目頭を押さえ、被告の顔を見つめた。

男性裁判員が長男(被害者)の死後、

長男への思いを尋ねると、被告は、

「仏壇より直接、息子の方にすまんやったと、

手を合わせていました。会社に行くよ、

帰ってきたよ、孫が自転車に乗れるようになったよ、と。

毎日話し、供養してまいりました。」

裁判長が補足質問。

「幸隆さんを埋めたところに行って手を合わせたことは。

心の中か、実際にか」

「したときもありますが、半々です」と被告。

「線香を手向けたことは」と裁判長。

被告は「・・・・ないです」

女性裁判員が、

「息子さんに会えるとしたら会いたいですか」

と聞くと、

「会いとうございます」と言葉に力が入った。

また2日目に被告の妻(被害者の母)が、

事件の1番の原因は、

育て方を間違ったと証言した事に触れ、

女性裁判員が、

「育て方っていうのは家庭、家庭によって違う。

間違いっていうのはないと思うんですよね」

脳裏に何か浮かんだのか、おえつする。

女性裁判員が、

孫にどう事件を伝えるのかを質問。

「罪を償って帰ってきたら

『お父さんはじいちゃんが死なせてしまった。すまん』と謝罪したい」

お孫さんは、双子で知的障害があるとの事。

またその養育は被告がしていたそうです。

検察は13年を求刑し弁護側は長くとも5年と。

結局判決は5年。

思い出したのが、

長崎・佐賀連続保険金殺人事件。

悪い男にほだされて、

夫を多良で水死させ次男を長崎の小長井て水死させ、

保険金を貢いだ事件。

さらに長男と長女にも多額の保険金を掛け、

殺害を計画。

にも関わらず、長男と長女は母に帰ってきて欲しいと嘆願。

この人としてのせつなさに「つかこうへい」氏も取材と。

結局悪い男は死刑。

母親は無期懲役になりました。

裁判員制度の良い点は、

多くの方に人生を考えさせる点だと思っています。

しかし裁判員の皆さんには守秘義務が課せられている以上、

それを伝えるのは新聞の仕事。

佐賀新聞は地元新聞として、

全文をネットに掲載した方が良い。

そう思います。

全国ニュースでは、まったく取り上げられなくなった裁判員裁判

地元の事件は地元でしっかり報道しなければならないと思います。