さがの日々

佐賀市で暮らす筆者の主に食に関するブログです

三井三池炭鉱

今日は晴天。

雲も軽くかかっていましたが、

空気も軽く秋らしい佐賀市

日差しはまだ強め。

今日は仕事が休みで念願のこちらへ。

三井三池炭鉱

戦前戦後、エネルギーの根幹を担い、

変革に伴い衰退した炭鉱とそれを取り巻く環境に興味があり、

1度行って見たかった「三井三池炭鉱遺産」

大牟田荒尾にまたがる三井三池炭鉱各施設。

その数々を日本の近代化に関わった各施設と併せて、

世界遺産に登録しようとする動きも。

建設途中の有明海沿岸道路。

佐賀市から大牟田市まで1時間弱。

思ったよりかなり近い印象。

まずは大牟田インターチェンジに程近い「石炭産業科学館

三井三池炭鉱の歴史や炭鉱とは何かが分かりやすく展示。

ただ屋外展示場はほぼ放置。

まさしく朽ちていく遺産と化しておりかなり複雑。

その後「三池炭鉱万田抗跡」へ。

大正、昭和初期の主力炭鉱。

平成9年に閉山。

平成10年に国の重要文化財に指定。

平成12年に炭鉱施設としては唯一、国史跡に指定との事。

今年の4月より周辺整備し一般公開。

圧倒的存在感。

場内の、おそらく安全係り的役割を含めた、

説明ボランティアの方によると、

この建物は第二竪坑櫓で、

さらに大きな第一竪坑は既に撤去との事。

建物の殆どは入ることが出来ず、

外から見る限りですが、それでも十分当時と、

その後時間の流れを感じさせてくれます。

その後、「宮原坑跡」へ。

こちらはさらに古く明治後期から大正まで、

三池炭鉱の主力だったとの事。

一般公開は第3土曜日の10:00~17:00まで。

住宅街の真ん中にあり、不思議な廃墟美。

さらに「宮原坑跡」

こちらは公園として整備されており、

場内には様々な坑内機械と共にこの煙突が。

宮原坑や万田坑などにも、、

レンガの煙突が立っていたそうですが、

三池炭鉱で現存する煙突はこちらのみ。

唯一残っている「あんま~り煙突が高っいのでぇ~♪」

その煙突。

そのどれもが圧倒的存在感と生活感。

ここで繰り広げられていた仕事と生活。

それを空気として感じられる貴重な建物。

そしてその私の知らない時代をも。

個人的には、

比較的土地に余裕がある「万田抗跡」に注力。

1部を朽ちていく廃墟のまま時間を感じさせる空間に。

主力は当時の建物を極力再現し、

さらに坑内まで入れるようにし炭鉱町として再現。

無論、資金的に難しいことは百も承知。

大牟田荒尾両市にとって。

ただ箱物行政の最たる愚作「石炭産業科学館」では、

感じられないリアルさがここの最大の武器。

そして存在する意味。

大牟田インターチェンジのすぐ横では、

「イオンモール大牟田 仮称」の建設が8月より再開。

テナント不足で工事中断していましたが、

来年春には開業する予定との事。

炭鉱の衰退、重工業の衰退。

その受け皿として大規模商業施設を誘致した大牟田市

しかし大規模商業施設は既に衰退期。

大規模商業施設建設以上の集客力はすでにここに。

隣接する両市。

大切な物を見失わないよう、切に。


万田抗ステーション

大人400円

高校生300円

小・中学生200円

荒尾市原万田200番地2

0968-57-9155

9:30~17:00(旧万田坑(有料区域)への入場は16:30)

月曜定休及び12月29日~31日、1月1日~3日