今日は曇り。
終日白い雲に覆われた佐賀市。
気温より肌寒く感じた日中。
今日は、気になっていたこのニュース。
「元オウム女性信者に懲役2年求刑 / 平田被告の逃亡援助認める」
平田容疑者が出頭し逮捕されたのが、
大晦日から元旦だったと言う事もあり、
私が心をよせる「悪人」との近似値を、なんとなく。
無論、この斉藤容疑者の存在が最もですが。
「悪人」
出会い系サイトで知り合った保険外交員を殺害した、祐一。
その後出会った光代と共に逃避行。
隠れ潜んだ灯台で逮捕されるストーリー。
平田容疑者の罪と教団の罪は罪として、
今回、私が興味を持っているのが、
この斉藤容疑者の心の動き。
新聞には、「愛する人を守りたかった」との見出し。
何がどうであれ罪は罪。
ただ「悪人」における祐一への光代の想いを、
現実社会での斉藤被告の逃走生活に感じたのも事実。
この先も、注目して行きたいこの事件。
「悪人」では、
誰が悪人なのか具体的には示されず、
「時代」「生まれと育ち」「境遇」「タイミング」それら環境。
そして数々の「悪い奴ら」
それらを全てを包括し祐一が光代の首を絞め「悪人」に。
「どっちも被害者にはなれんたい」
非常に重い台詞。
小説に登場する樺島の灯台。
今日想った事。
それに対して備えと訓練を充分に行えば、
乗り越えられる話だと。
同様に予想される玄海有事に対しても、
十分な備えと訓練は考えられているのか。
必ず起こるものとした事故への具体的対応は。
国、県、九州電力は何をどこまで補償してくれるのか。
そして事故の際、国、県、九電それら当事者は、
何をしてくれないのか。
それは再稼働前にぜひ必要な情報。
再稼働すれば、
必ず事故は起こるのですから。
悪人
540円(朝日新聞出版)