今日は曇りから雨。
天気予報通りだった佐賀市。
斑鳩への日帰り旅。
その目的はこちら。
「夢殿御本尊 救世観音菩薩開扉」
年に2回。
春は4月11日〜5月18日。
秋は10月22日〜11月22日。
この期間のみ開けられる夢殿。
夢殿(ゆめどの)がある東院伽藍は、
739年建築と云われその中心がこの夢殿。
八角形のお堂の中心には、
古くから白布で覆われていた救世観音。
明治の頃、たたりがあると恐れる寺僧の反対を押し切り、
数百年ぶりに開扉との伝説。
ただ法隆寺の重職を務められた高田良信氏によれば、
救世観音に修理の跡がある事などから、
基本、秘仏としながら必要時は拝していたのではないか。
そう述べられており、
開扉の際の事実が誇張され伝説が一人歩きした面が強い感。
それはともかく。
救世観音。
三方向の扉が開けられており、
夢殿の中は程よい明るさ。
救世観音は非常に落ち着いた金色。
かなり背が高く細くそしてその表情が印象的。
聖徳太子の姿なのかは疑問ですが、
誰かモチーフとなった人はいる。
次々に流れ来る修学旅行生。
高い声で紹介にならない紹介を繰り返すガイドさん達。
喧噪の中、扉の端でしばらく注視。
この仏像は生きているのではないか。
ガラス張りの中で展示されるのではなく、
あちらこちらに貸し出されるのではなく、
本来居るべき場所に最初から。
古仏。
その存在感。
我々が知る歴史以上の事実を知る存在。
夢殿の側にはしだれ桜。
これだけなぜか満開。
今日想った事。
とにかく法隆寺の修学旅行生はものすごい数。
これほどまでの中学生を見た事はない(笑)
おそらく私も数十年前にそのひとり。
数千人の心には響かなくても、
数人の心に響けば、意味がある修学旅行。
例え30年近く後になったとしても。
東北ではこれからが桜の季節。
夢殿のしだれ桜は大変きれい。
この夢殿の由来は、
この場にもともとあった斑鳩宮跡 。
こちらは聖徳太子の住居でもあるわけですが、
ここで瞑想していた太子の夢に仏が現れたという伝承に由来。
しばし時を忘れる桜と八角円堂。
夢が見られる程、ゆっくりとしたい欲求。
ここで見られる夢は何かを示してくれる予感。
大人 1000円
小学生 500円
(西院伽藍,大宝蔵院,東院伽藍共通一括料金)
0745-75-2555
2月22日~11月3日 8:00~17:00
11月4日~2月21日 9:00~16:30