今日は曇り空。
蒸し暑い空気に包まれた佐賀市。
午後から所により雨。
今日は仕事が休み。
一路八女へ。
そして「岩戸山歴史資料館」に行った話を書きましたが、
八女の丘陵地帯は古墳の宝庫。
この石人山(せきじんさん)古墳もそのひとつ。
九州王朝説を信じる我が身としては重要な土地。
古墳一体は「こふんピア広川」として公園整備され、
「広川町古墳公園資料館」がその窓口。
入館料無料という資料館には、
弘化谷古墳の再現ジオラマや出土品の数々。
残念ながら撮影は不可。
パンフレットを頂き古墳へ。
前方後円墳と言うものの事実上円墳状態。
周囲と共にほぼ森状態ですが、2段造りなのは明確。
30℃を超す外気温でしたが、古墳という特別な場所。
木陰になっている事もありほのかな涼しさ。
手すり付きの階段を登ると祠。
中にはこの古墳の名を示す「石人さん」
阿蘇溶結凝灰岩で出来ている武装した像。
触るとご利益があるという云われと風化から、
ほぼ装飾は分からなくなっていますが、
「存在感」は5世紀という太古を思い起こさせるには充分。
その先、奇怪な根の先にもうひとつの建物。
この中に石室。
鉄格子越しに見る事となりますが、その石室の蓋。
分厚い石で出来ているその上面には、
複雑かつしっかりとした装飾文様。
円や直線、そして直弧文(ちょっこもん)と呼ばれる文様が見事。
ずっと見ていたい衝動に駆られるものの、
なんせ「蚊」
周辺に人は私しかいない事もあり集中砲火(笑)
涼しくなった頃もう一度。
今日想った事。
ほんとすばらしい文様。
ただ石人もそうなのですが風化が心配。
その根本には機内の古墳。
その管理に関して。
こちらは年に2回公開されている装飾古墳。
現在では厳重に管理保存されていますが、
昭和45年に果樹園造成中に発見され大破。
それ以前に盗掘にあっていたとの事。
以前訪れた「チブサン古墳」との近似値。
「歴史」として習った話では、
磐井は大和政権に反旗を翻し鎮圧されたと。
私が信じる九州王朝説では、
倭とは九州を中心とした国家であり、
磐井はその王だと。
どちらにしても、
結局は機内大和政権に負けた勢力。
私が惹かれるのもその部分。
なぜ破れたのか。
そして破れた国家はどうなるのか。
熊本、福岡そして佐賀等に分布する装飾古墳。
その大半は破壊された跡。
そしてもう一度、石人さんの写真。
1500年の年月を経てなお牢獄に入れられている感。
九州王朝の見た夢をもう一度解き放つ必要。
今の時代こそ。
広川町古墳公園資料館
福岡県八女郡広川町一條1436−2
0942-54-1305
9:00~17:00(入館時間は16:30まで)
毎週月曜日休館(その日が祝日、振替休日の場合は翌日)
及び年末年始 12月28日~1月4日まで
無料