今日の午前中は強い風。
灰色の雲に覆われた佐賀市。
雨が降りそうで降らない微妙さ。
なんとなく湿り気。
そして夜、雲の合間からきれいな月。
先だっての福岡行き。
帰りにこちらへ。
「福岡市博物館」
圧倒的な外観。
こうまで大きくしなくても。
目的は「金印」
「漢委奴国王印」を見た事がなく。
2階に上がり受付に行くと、特別企画展の紹介。
そちらの入場券には、博物館の入場券も付いているとの説明。
ならば。
能や狂言さらに歌舞伎等古典芸能にまったく知識もなく。
ただその能面、惹かれるものが。
思っていた以上に小さく繊細。
人の顔に似せてあるのではなく、
人の心を写した形。
大半の面はバックが漆黒。
ガラスに写る自分の姿。
少し屈めば顔がほぼ同位置。
重なりあう姿。
畏怖。
私が般若を見ているのか、般若が私を見ているのか。
心を見透かされる感。
数百年前に作られた面に。
今日想った事。
その展示会で、
看板と言いますか、タイトルの写真を撮りたいと係の方に。
「それは・・・・・困」
著作権があるであろうお面や衣装はともかく、
取って付けたタイトル。
それすら撮ってはならないという根拠。
この看板を撮影するとどんな著作権を侵害するのか。
それどころか広報になるのではないか。
それを聞いてみようと思いましたが、
あまりにも腰が低く丁寧な係の方に恐縮。
まぁ、いいんですけど。
能を見てみたいなぁと。
まだまだ知らない事が多過ぎる。
そう、改めて。
知らない事が多過ぎる。
建設中の原子力発電所が計3基。
そして知っていてもどうしようも出来ない事が多過ぎる。
記事にある、
「国の革新的エネルギー・環境戦略に関して、
枝野幸男経済産業相が「建設中の原発は新増設に当たらず、工事を進められる」
屁理屈とはこの事か。
無論、枝野大臣の個人がどうのこうのではなく。
能は、死した者達の物語。
大事故のみならずこの国を覆う様々な不条理。
恨みつらみが情念となり、その情念が飽和しそうな今。
能を見てみたいと。
福岡市博物館特別企画展「能のかたち NIPPON 美の玉手箱」
一般1200円
高大生800円
中学生以下無料
平成24年9月15日(土)~11月11日(日)※会期中一部展示替あり
福岡市博物館 特別展示室
9時30分~17時30分(入館は17時まで)
月曜日休館(ただし、祝日の場合は開館し、翌火曜日が休館)
※祝日の月曜日(9/17、10/8)は開館し、翌火曜日(9/18、10/9)が休館