今日は薄い雲が広がったものの、晴れ。
高い空を感じた佐賀市。
日差しはあるものの風は冷たく。
今日は仕事が休み。
子供達に借りたビデオを返した際、気になったこちらを。
「ハウルの動く城」
宮崎駿監督作品。
2004年公開と言う事でもう10年も前の話。
今頃初めて見ている私も私ですが(苦笑)
非常に近くにある異世界。
そんなオープニングからお城に行くシーンまでは、
かなり惹き込まれた物語。
見始めてわずか5分で物語の世界。
殻に閉じ込めた心、動かぬ日々。
いわゆる「日常」
突然の心の高ぶり。
いわゆる「出会いは突然」
心が躍れば身体も踊る。
いわゆる「初恋」
魔法がかかってしまったのは、自らの心の投影。
いわゆる「姿形は想い次第」
もうひとつの恋。
いわゆる「片思い」
ドキドキする心、躍動する感情、そして眠り時。
老いまた若返る姿と声。
いわゆる「本当の自分」
一番印象的なのはお城に行くシーン。
魔法使いが魔法を使えず、ひたすら昇る。
50年待ち望んでいた想いを糧に、ひたすら。
本来の姿に戻りつつ。
まさしく化けの皮が剥がれる。
それは、主人公も同じ。
想いが深ければ、自らも変わる。
強くなる。
台詞も深み。
爆弾は魔法を掛けられた王都には落ちずとも、
それ故、周りには落ちる。
魔法とはそんなもの。
全てはバランス。
何かが良ければ何かが悪い。
誰かが幸せなら誰かが不幸せ。
そのさじ加減が「魔法」ならば、
結局は人を幸せにはしないもの。
お城のシーンまでは、かなり物語に惹き込まれたものの、
「動く城」が崩壊してからは、少々引いて見ている自分。
結局のところ、男性が描く女性の心の動き。
そのシーンに心惹かれるものが。
「小説 悪人」でも同じでしたが。
パッピーエンドには文句ないものの、
後半は観念強過ぎか。
非常に考えさせられた映画。
ちょっと真面目に見てみようかと。
宮崎駿作品。
100円(ツタヤ)