今日は晴れ。
朝方の青空は久しぶりの澄空。
さらに20℃前後ですっきりした空気。
青がとても深かった佐賀市。
その後雲が多くなり蒸し暑さも増。
朝、7:00過ぎに仕事が終わり、
この夏、
どこにも行っていない事に気付き、
一路、糸島まで。
「伊都国歴史博物館」
佐賀から三瀬を通り、
曲渕小入口から一直線。
1時間弱で到着。
魏志倭人伝。
そこに登場する古代のクニの名、伊都国。
その王墓とされる平原遺跡から、
発掘された数々の遺物の展示館。
この夏、
特別企画展として9月13日まで、
「未公開遺物と記録が語る平原遺跡」
この平原遺跡周辺からは、
膨大な鏡が発掘されているのですが、
何より驚くのは、
その量と共に、その大きさ。
大型内行花文鏡と呼ばれるそれは、
直径46.5㎝。
さながらポリバケツの蓋。
その実物が特別展として。
開館時間と共に入館したので、
他に誰もいない状況。
しばらく眺めていましたが、
2000年前に引き込まれる不思議。
他の鏡には、
幾何学模様や鳳凰のような絵、
また漢字とみられる文字が刻まれ、
それはそれで不思議な世界観。
しかしながら、
この大型内行花文鏡には、
それらの装飾がなく、
名にある「花」ではないのでしょうが、
中央から同心円状に広がる模様のみ。
素晴らしい遺物。
ちなみに天皇家に伝わる三種の神器。
そのひとつ、八咫鏡(やたのかがみ)
これがこの大型内行花文鏡ではないか。
つまり天皇家の故郷は平原(糸島)ではないか。
そう唱えたのが故原田大六氏。
その原田大六氏の発掘写真も、
多数展示されていましたが、
氏もこのまったく新しさのない展示方法には、
さぞかし残念がっている事だと。
これからは、
ただ遺物を紹介し展示するだけではダメ。
弥生時代や古墳時代、
日本の古代なんかまったく興味のない方々にも、
興味を持ってもらえるような展示が必要。
つまり物語。
そんな難しい話より、
簡単に正せるそのひとつは、
撮影許可。
伊都国歴史博物館も、
相変わらず根拠の乏しい写真撮影不可。
いつもかなり暇であろう受付女性に、
改めて撮影可否を訪ねてみると、
「中はダメですね、
入り口とそちらは結構ですけど」
その特別展、入り口。
そして模造品。
いやはや。
強度のフラッシュはさずかに如何なものかと思いますが、
単に写真を撮るのがなぜダメなのか。
2013年に伺った島根県立古代出雲歴史博物館
銅鐸を中心に大変スタイリッシュに展示。
そしてフラッシュさえ使用しなければ、
撮影可。
展示物のひとつ、
卑弥呼の鏡であろうはずがない、
三角縁神獣鏡。
私のような素人にも、
景初三年の文字がくっきり。
そう言われ、
目で見ればそうかなと。
それが写真で残ればなおさら。
なぜ、このように出来ないのか。
我らが佐賀県立博物館も撮影不可ですが、
改めて考え直していただきたい制度。
ぜひ。
伊都国歴史博物館
福岡県糸島市井原916
092-322-7083
9時~17時(入館は16時30分まで)
大人210円、高校生100円
※月曜休館(月曜が祝日の場合開館し、翌平日休館)