今日は軽い雨のち曇り。
気温も20℃前後と、
桜が満開の佐賀市。
今日の仕事終わりはこちら。
「夜桜」
仕事帰りに県庁周辺へ。
ぶらりと歩きましたが、
朝方の桜雨のおかげか、
ふっくらとした桜。
大騒ぎしている花見客もおらず、
静かな花見。
黒と白。
心地よい風に吹かれ、
現実を一瞬、忘れられ幸せ。
白く光る桜を見上げながら
思い出したのは、
谷川俊太郎氏の「手紙」
電話のすぐあとで手紙が着いた
あなたは電話ではふざけていて
手紙では生真面目だった
<サバンナに棲むシカだったらよかったのに>
唐突に手紙はそう結ばれていた
あくる日の金曜日(気温三十一度C)
地下街の噴水のそばでぼくらは会った
あなたは白いハンドバックをくるくる廻し
ぼくはチャップリンの真似をし
それからふたりでピザを食べた
シカのことは何ひとつ話さなかった
手紙でしか言えないことがある
そして口をつぐむしかない問いかけも
もし生きつづけようと思ったら
星々と靴づれのまじりあうこの世の中で
理想や希望、夢の比喩である「星々」
現実の比喩である「靴づれ」
それが混じり合う世の中で、
生き続けようと思ったら、
口をつぐむしかない問いかけがある。
そして手紙でしか言えない事、
どうしようもないことがある。
新社会人になられた方々へ。
つらくなったら、
嫌になったら、
夜空を。