さがの日々

佐賀市で暮らす筆者の主に食に関するブログです

伊都国歴史博物館 5月より写真撮影可・・・・

今日は晴天。

澄んだ空と軽い空気。

行楽日和続く佐賀市。

気温の落差が激しく・・・・

 

今日は仕事が休み。

久しぶりに糸島へ。

無論、

おしゃれな海岸地区ではなく・・・・苦笑

「伊都国歴史博物館」

伊都国歴史博物館 入り口

青空に映える煉瓦色の建物。

かなり久しぶりに伺いましたが、

驚く事に今年の5月より館内撮影可との事。

伊都国歴史博物館 写真撮影可

これは英断、

大英断。

 

入館すると、

秋季特別展「玄界灘の交易要衝一支国」

秋季特別展 玄界灘の交通要衝 一支国

一支国(いきこく)とは、

魏志倭人伝等に記載され、

現在の壱岐を示すと思われる地域。

今回の特別展では、

長崎県壱岐市原の辻遺跡出土の

金胴製馬具や中国銭貨等珍しい数々。

その中で私が心惹かれたのは、

「弥生人の精神文化」として紹介された、

「人面石」「椰子笛」「卜骨(ぼっこつ)」

玄界灘の交通要衝 一支国 展示物

特に原の辻遺跡出土「人面石」

物言わぬ存在感。

喜怒哀楽、果たして何を・・・・

原の辻遺跡出土 人面石

ただ私がここに伺うのは、

この特別展を見学する為だけではなく、

銅鏡の数々を感じる為。

伊都国歴史博物館 常設展示室2

3階常設展示場。

中央に平原遺跡1号墳の発見状態の原寸大模型を配置し、

その周りに同遺跡出土銅鏡を展示。

伊都国歴史博物館 平原古墳王王墓主体部復元模型

弥生時代の遺物とは思えぬ、

細かな装飾。

伊都国歴史博物館 方格規矩鏡 展示ケース

方格規矩鏡(ほうかくきくきょう)

中央の方格(四角い文様)と朱雀(すざく)や、

白虎(びゃっこ)が見事。 

平原王墓 方格規矩鏡6号鏡

彩色された6号鏡。

見事な装飾。

 

そして数ある銅鏡の中で最も心惹かれるのが、

「大型内行花文鏡(おおがたないこうかもんきょう)」

平原王墓 大型内行花文鏡

直径46.5㎝。

このレコード盤より大きなサイズの銅鏡。

三種の神器のひとつ、

八咫鏡(やたのかがみ)と同等なのではとの説。

大型内行花文鏡 レプリカ

天照大神(あまてらすおおみかみ)が、

瓊瓊杵命(ににぎのみこと)に授け、

天皇家が伝世する三種の神器のひとつが、

この銅鏡と同様と考えれば、

伊都国でしか発見されていない事実を

どう考えるか。

伊都国 韓半島との繋がり

それも含め、

改めて考えさせられるのが、

韓半島、中国との繋がり。

三韓土器

「三韓土器・三国土器(さんかんどき・さんこくどき)

楽浪土器を含めこれらが多数発掘される伊都国。

現在の韓半島の国分けではなく、

弥生時代の韓半島との深い繋がりを

考えさせられる数々の遺物。

可也山

遠くに可也山(かやさん)

その向こうには韓半島。

古代 北部九州

現在の国割、イデオロギー、

政治体制を乗り越えるのは過去。

それも近代ではなく、

古代。

そう改めて。 

 

 


伊都国歴史博物館 

福岡県糸島市井原916

092-322-7083

9時~17時(入館は16時30分まで)

大人400円、小中高校生200円(特別展期間中)

※月曜休館(月曜が祝日の場合開館し、翌平日休館)