今日は曇り空。
雨は朝方に上がったものの、
その後分厚い灰色の雲。
10℃前後の気温とはいえ、風が強くかなり寒く感じた佐賀市。
明日も天候不順の予報。
今日の仕事終わりはこちら。
「帰ってきたヒトラー ティムール ヴェルメシュ:著 森内 薫:訳」
佐賀市立図書館から借りた小説。
まだ一読なので、詳しくは語れませんが、
かなり惹き込まれるその内容。
内容が分かってしまうので、
詳しくは書きませんが、Amazonでの紹介。
「2011年8月にヒトラーが突然ベルリンで目覚める。
彼は自殺したことを覚えていない。
まわりの人間は彼のことをヒトラーそっくりの芸人だと思い込み、
彼の発言すべてを強烈なブラックジョークだと解釈する。
勘違いが勘違いを呼び、彼はテレビのコメディ番組に出演し、
人気者になっていく…。」
簡単に言ってしまえば、今までよく見たヒトラーの描き方。
それとは全く異なる物語。
ヒトラーとは、
1940年代と言う戦争の空気に満たされた時代が生んだ、
今から見れば、理解不能などうしようもない悪人。
そんな「特別な時代のたぐい稀な変わり者」ではなく、
今の世でも、人心をつかみ、時代を変える「何か」
それを持つある意味「魅惑的な人物」
そう思わせる、今の世、一人称で進む物語。
ヒトラーとその時代は、特別な時代の特別な事柄ではなく、
今の世でも十分あり得るごく普通の事。
歴史は常に作られている。
そんな気が。
ティムール ヴェルメシュ:著 森内 薫:訳