今日は曇りのち雨。
夏のような暑さ。
夜には予報通りの雨。
明日は大雨の予報の佐賀市。
今日の仕事終わりはこちら。
「THE WITCH 」
先だってご紹介した、
「ミスター・ガラス」
そちらに出演していた、
アニヤ・テイラー=ジョイ氏
彼女が好演。
WITCHとは、「魔女」
キリスト教の知識。
初期新大陸の歴史。
それらを軽く学んだ上なら、
さらに深く感じられる名画。
17世紀のアメリカ新大陸。
イングランドから、
ニューイングランドに移住した一家。
数多く移住したピューリタンの中でも、
特に厳格な信仰を持っている父故に
家族は入植地(町)を追われ森の荒地に自給自足。
おそらく、セイラムの魔女裁判も下地。
とにかくきれいな映像。
そして役者がすばらしい。
アニア・テイラー=ジョイ氏
長女トマソン。
大きな瞳は純粋無垢。
聖女から魔女へ、
次第に変わる表情は見事。
ライフ・アイネソン氏
父親ウイリアム。
次第に深まる彫りの深さが心の闇。
厳格さと弱さを感じさせる表情は見事。
ケイト・ディッキー氏
母親キャサリン。
次第に乱れる髪が心の闇。
気が触れる表情は見事。
ハーヴェイ・スクリムショウ氏
長男ケイレブ。
神への疑問が、
悪魔が付け入る心の闇。
死にゆく表情は見事。
総じて暗くきれいなおとぎ話。
それも救いのない。
劇中、和やかなシーンがまったくない。
劇中唯一、
明るさを感じるのは、
最後の場面。
トマソンが悪魔と契約し、
昇天する時の表情。
17世紀という時代。
移民先の新大陸、家族のみの閉塞感。
理不尽な宗教戒律と7つの大罪。
自身を信じぬ両親。
それらから解放された表情。
悪魔は時として、
魔女を使い狙った者が自ら落ちるように
環境を整える。
トマソンが昇天した先は、
どこか?
梅雨始まるこの季節、
心の闇を描き出す名ホラー。
ぜひ。
THE WITCH-ウィッチ
400円(iTunes Store)
