今日は薄曇りから晴れへ。
日差しは幾分強さを感じさせるものの、
日陰に入れば涼しげな風。
空が高く感じ始めた佐賀市。
今日は仕事が休み。
まだ見た事がなかった「面浮立」を見に鹿島市まで。
佐賀県を代表する民俗芸能「浮立 ふりゅう」
中でも面浮立(めんぶりゅう)は、
鹿島市で多く伝承され大切にされている地区の祭り。
8月下旬から始まった鹿島市内での面浮立も、
この浅浦の面浮立でおしまい。
少なくとも300年以上の伝統。
ちょうど付いた頃には、集落内の各家を周っている最中。
二手に分かれそれぞれ舞を。
面とは、鬼のお面。
戦国時代に由来するといわれながら、
その踊りを見ているともっと昔に由来する印象。
そしてお昼頃。
浅浦地区の鎮守である救世(くせ)神社の境内で奉納。
この久世神社は、鹿島市立能古見小学校浅浦分校と敷地を同じくし、
まずは地区の子供達による子供浮立の奉納。
地区に受け継がれて行く祭り。
そして見守る背。
浮立奉納。
全14曲あるという演目から7曲が奉納。
短い時間ながら、どっしりとした地に着いた踊り。
鉦(かね)打ちと呼ばれる女性陣も艶やか。
今日想った事。
とにかく目に付いたのが「アマチュアカメラマン」
かどうか分かりませんが、
大きなレンズ付きカメラを持った集団。
初老と言っては失礼ですが、60代中頃から後半の男性が主。
民家の敷地内に入るわ、物は動かすわ。
鉦打ちの女性を捕まえてポーズを要求するわ、
休憩中の出演者に断りもなくカメラを向けバシャバシャ撮るわ。
挙げ句の果ては、遊んでいる子供にもポーズを要求。
カメラを持つ全ての方がそうだった訳ではありませんが、
端で見ていて、かなり品位に欠ける印象。
さらに撮影の先には、
祭りの紹介というより、
コンテストでの賞獲得と言う欲が見え隠れ。
それはそれで遠い意味で祭りの紹介に繋がり、
悪い事ではないのでしょうが。
とにかく、今の日本。
少々お金が自由になっているご年配が謳歌。
よくよく考えてみれば、
「選挙」と言う方法で最も利益を得ているのはこの世代。
なんせ数が多い。
お金が自由にならないご年配の方々と、
同じくお金が自由にならない若手。
この中で選挙に行ける人々は比すれば少ない。
この制度を壊さない限り金持ち年寄り天国。
そんな事を神社に参る事もなく、
社に背を向けシャッターを切るご年配の方々を見つめながら。
ため息。
救世神社秋祭り
鹿島市商工観光課 0954-63-3412