今日も晴天。
空は濁っているものの、
暖か過ぎた佐賀市。
上出来だった連休前半。
先だっての熊本行き。
桃苑の後、前の道を北上し、
一路こちらへ。
「石貫ナギノ横穴群」
(いしぬきなぎのおうけつぐん・よこあなぐん)
この横穴群とは、
山の斜面に掘られた古代のお墓。
九州から東北まで分布し、
どこも群をなして作られています。
さて、こちらのナギノ横穴群。
50基弱の横穴群。
その中のいくつかに装飾。
看板通りに車を進めると、
最後は民家の駐車場。
この横道を進むと、
左に斜面。
その斜面に続くいくつもの横穴。
立体的に切り込まれた素晴らしい造形。
アーチ型と呼ばれる、その入り口には、
未だに残る同心円の朱。
1000年以上前の朱。
そうとは思えぬ程、明るい朱。
触れられる古代。
ただ残念なのは、
遺跡全体にまったく保存の手立てが
加えられていない事。
どう見ても、
朽ち果てていくだけ・・・・
しかし、
これを切り取り古墳館に展示したとしても、
それはそれで何か間違っている感。
装飾した墓制を持つ文化。
滅んだ文化は、
そのまま朽ち果てた方がいい。
そんな気も。
とにかく、
博物館の展示品ではない、
1000年以上前の装飾に触れられる現物。
意味が今に伝えられない絵に触れられる機会。
今あるモノリス。
心ある方は、
ぜひ、体験を。
石貫ナギノ横穴群
玉名市石貫字後田2386
無料