さがの日々

佐賀市で暮らす筆者の主に食に関するブログです

伊都国歴史博物館

今日は晴天。

青空が広がった佐賀市

澄んだ青空。

ずいぶんと久しぶり。

今日は仕事が休み。

以前から気になっていたこちらへ。

伊都国歴史博物館

福岡県糸島市にある博物館。

邪馬台国で有名な魏志倭人伝

その中に登場する「伊都国」

現在の福岡県糸島市、福岡市西区(旧怡土郡)付近に比定されており、

それを今に伝える博物館。

雷山そびえる田園地域に立つ4階建て。

新館と旧館からなり、主として中心遺跡平原遺跡出土品を展示。

中でも3階常設展示室に展示されている国宝指定銅鏡、

大型内行花文鏡(おおがたないこうかもんきょう)

こちらが印象的。

驚くのはその大きさ。

写真は糸島市のサイトより

直径46.5センチメートル。

重さ約8キログラム。

それがなんと5枚分(粉砕された状態で発見)

展示品を見てみると、その大きさがよく分かります。

残念ながら写真撮影は不可。

何よりその鏡の実物展示。

静かな時間の中、しばし弥生時代へ。

その後、晴天の空の下、周辺散策。

志登支石墓群(しとししせきぼ)

弥生早期から中期(約2500~2100年前)

韓半島南部に多く見られる「基盤形支石墓」

さらに支石墓としては珍しく副葬品。

こちらも韓半島との繋がり。

志登支石墓群からの見る可也山。

この可也山も「伽耶(かや)」繋がりとも。

雲南小路遺跡(みくもみなみしょうじ)

弥生時代の中期後半(約2000年前)

かなり大きな甕棺が発掘された遺跡。

2つの甕棺から全て中国製の鏡が約60枚。

ワレ塚古墳(ワレづか)

古墳時代中期(約1650~1500年前造成)

前方部が陥没しかなり変形。

とにかく短距離に遺跡ばかり。

そして鏡ばかり。

この地に時代をまたぐ「クニ」

当時の中国と繋がったその跡。

「平原遺跡」

曽根遺跡群に属しており発掘調査された1号墓。

その鏡と共に数々の装身具。

被葬者は女性との想定。

凛とした雰囲気が漂う四角い盛り土。

残念ながら埋め戻されていますが、

この1号墓の東側には直径70cm。

長さが20mにも及ぶと推定される巨大な柱。

それが立っていたとの事。

写真は糸島市のサイトより。

何の為なのかは不明。

ただ大柱は王墓から見て東に位置するところから、

日の出の方向を意識しているとの説。

そしてその日の出の方向とは「日向峠」(ひなたとうげ)

日の彼方(ひのかなた)

ご案内看板にある、「日本国家の起原」

主墓に埋葬されたのが「天照大御神」はともかく、

天孫降臨とは絡めてよい話かと。


今日想った事。

奈良・箸墓古墳:女王・卑弥呼の謎に迫る 研究者立ち入り、初調査

よっぽどすごい事をするのかと思えば、

「発掘や採取はできず墳丘の最下段を歩くだけだが、

 立ち入った研究者たちは過去の知見を検証し、新知見を探した」

笑うしかない現実(苦笑)

箸墓が卑弥呼の墓であるわけがない。


糸島市立 伊都国歴史博物館

 入館料/一般210円 高校生100円

 ※小中学生、65歳以上、障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方(1名)は入館料無料

福岡県糸島市井原916番地

9:00〜17:00

月曜日休館(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日が休館日)、12月29日~1月3日