さがの日々

佐賀市で暮らす筆者の主に食に関するブログです

ピーチ搭乗記 法隆寺

今日は曇り。

午前中は少々肌寒さを感じたものの、

午後からは日差しもあり暖かさ。

夜の室内は蒸し暑さを感じる佐賀市

この先、雨の予報。

法隆寺駅

駅前には法隆寺門前までの小さなバス(180円)

時刻表はこちら「奈良交通

法隆寺と名の付くふたつのバス停。

法隆寺門前と法隆寺前。

車内では、法隆寺門前で降りるようアナウンスがありますが、

法隆寺前で降りるとこの松並木。

大変きれいな松並木。

道路を挟んだ両側は土産物店と駐車場。

見た事がない程多い観光バス。

そして見た事がない程の中学生の数。

嫌な予感(笑)

松並木を抜けると1438年に再建された南大門。

その足下には「鯛石」

そう言われれば魚形(笑)

日本最古(8世紀)の金剛力士像が厳めしい中門。

いわゆるエンタシスの柱と共に。

そして金堂と五重塔

正直に言いまして言葉を失う程の衝撃。

その大きさ、バランス、デザイン、たたずまい。

写真で慣れ親しんでいるつもりでしたが、

まさしく百聞は一見にしかず。

ざわつく修学旅行生を忘れる程。

金堂。

7世紀後半に再建されたという一般で言う本堂。

重厚かつ壮観。

中には釈迦三尊像

恐ろしい程並んでいる修学旅行生にまぎれながら。

感動。

ただただ。

思っていたより大きくない仏像。

仏という概念ではなく、そこに人が座っている印象。

そしてそれを囲む世界。

天井に飾られている天蓋。

周りを囲む数々の像。

その前でしばし時を過ごせたら。

そんな夢想。

そんな夢想から覚めると、

仏の笑み以上に光背の上の折れ線が気になる。

五重塔

永きに渡る風雨にさらされても立つ芸術品。

各面にお釈迦様に関わる数々の粘度で作られた像。

恐ろしい程並ばされている修学旅行生にまぎれながら。

大宝蔵院。

様々な宝物類を多数展示。

その中の中心。

百済観音像。

想像以上に背が高く線の細い像。

表情はよく分かりませんが、

たたずまいは優雅。

ガラスの中の仏像。

本来あるべき位置ではなく。

祈りの対象から幻術品へ。

致し方ない事とはいえ。

周囲を囲む土塀。

この美しさにも感銘。

お寺は大きく3タイプ。

観光寺、信者寺、檀家寺。

法隆寺は大規模な観光寺。

お墓を持たず檀家も持たず。

それゆえ止む得ないとは言え、

想像を絶する修学旅行生の数。

それぞれの仏像の前に彼らがいる時間は大変短いもの。

添乗員さん、ガイドさん、先生達によりかなり統制されており、

文句はないものの、あまりの数の多さに閉口。

それゆえ止む得ないとは言え、

ステマチックに流される見学コース。

この寺の真の存在意義を隠している感。

それはともかく。

法隆寺聖徳太子(厩戸皇子)が建立したかどうかには疑問があるものの、

心のどこか。

記憶のどこか。

遺伝子のどこか。

それを刺激する不思議なお寺。

大人になってから、もう1度行くべき存在。

今日想った事。

ツツジ寺」大興善寺が開園 見ごろはGW

佐賀では「観光寺」の範疇に入れても良いお寺。

私も行った事がありますが確かにきれいなつつじ。

そして紅葉。

我が国の仏教の根幹をなす「檀家制度」

地域住民が檀家となる事を国家が強制し、

寺には安定した収入。

しかしながら「仏教」という宗教的教えから離れ、

葬式のみ全面に出る葬式仏教へ。

人が祈る対象とした仏像も観光の対象。

法隆寺の数々の仏像に手を合わせている方もおり、

単純に美術品、芸術品としての仏像とも言えないと思いつつ、

複雑な心境。

私は、宗教を持たず。

何かに祈るの気持ちは尊いもの。

ただそれに「宗教組織」が関わると、

祈りの対価が金銭に。

これは許せない話。

釈迦三尊。

百済観音。

1000年を超える年月。

どのような祈りを聞いて来たのか。

そしてその祈りは叶えられたのか。

祈りは自分自身の想いの強さ。

その対象物は様々でも。

私は宗教と祈りの結果は関係ないと信じています。

祈りだけではどうしようもない現実。

祈ってもどうしようもない現実。

神も仏もいないのでなく、

それらから救いの手は伸びていない。

結局、現世は人でどうにかしなければならず。


法隆寺

奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1

0745-75-2555

8:00~17:00(2/22~11/3)

8:00~16:30(11/4~2/21)

一般1000円/小学生500円

(西院伽藍内、大宝蔵院、東院伽藍内共通)